monparis's blog

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主にフランス語学習と読書について書いてます

伊藤比呂美、介護の先輩

伊藤比呂美さんの作品を初めて読んだのは家族の介護中だった。

「父の生きる」、世に介護手記はたくさんあれど、読んだ中で私はこれが一番好きだ。

 

父の生きる (光文社文庫)

父の生きる (光文社文庫)

 


家族の生死がかかるとどうしても必死になってしまう。
なんとかして助けたいし守りたいと思う。
でもそれが共倒れにつながることがある。

介護の先輩として、この人の肩から力が抜けた感じに救われた。要介護者を見捨てるでもなく、自分の人生を全て犠牲にするでもない中道をいくところに。

その後、彼女の作品をいくつか読んだ。

女の一生 (岩波新書)

女の一生 (岩波新書)

 

 

読み解き「般若心経」 (朝日文庫)

読み解き「般若心経」 (朝日文庫)

 

  

そしてこの最新作で、ご両親に続き旦那さんも看取られた話をされている。

 

たそがれてゆく子さん (単行本)

たそがれてゆく子さん (単行本)

 

 

そうなのか、そうなんだ。と思いながら前を行く人の経験談として読ませていただいた。