monparis's blog

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主にフランス語学習と読書について書いてます

Eテレ100分de名著に刺激され、カミュのペストを再読する

NHKのTV番組でアルベール・カミュの「ペスト」が取り上げられていた。せっかく、偉い大学の先生がレクチャーしてくれるので

monparis、NHKのテキストを買って来ました。

アルベール・カミュ『ペスト』 2018年6月 (100分 de 名著)
 

 

4回に渡って放送されるのでこれを見ながら原書で再読してみようと思い、本棚からえんぴつで書き込みのあるその本を引っ張り出してくる。読み終えることができたら今回で3回目です。 私がフランス語で読んだカミュの作品は“L’étranger””La chute” “La peste”のみだけれど、これが一番好きだ。


登場人物が多彩なので誰かに感情移入できるだろうし、
ペストは他の天災や危機的問題に置き換えても面白いのではないだろうか。

 

最初の章で物語の舞台となるオランの街が紹介される。

それから、物語が始まるわけだけど、日常の何気ない気づきから徐々に不安を掻き立てていくところがうまいな、と思う。その過程でさりげなく主要人物を登場させて行く。ちょっとミステリー仕立てのよう。

 

 

”L’étranger”を読んだ方は”La peste”にも挑戦してみてください。
270ページほどあるので私も最初ひるみましたが文章自体は難しくなく、ストーリー展開が面白いのでグイグイ読めます。


“La chute”の方が薄いけれど一人称で語るので、主人公の独り言を聞いてるようでわかりにくかった記憶があります。

 

もう一回目の放送は終わっちゃいましたが、次は6月11日(月)です。

LA Peste (Folio Series: No. 42)

LA Peste (Folio Series: No. 42)

 

 

ペスト (新潮文庫)

ペスト (新潮文庫)