monparis's blog

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主にフランス語学習と読書について書いてます

読み終わるのが惜しい本

名作イコール読み終わるのが惜しい本というわけではありません。

ページが残り少なくなってくると物語が終わってほしくない、

もう少しこの世界に浸っていたい気がしてわざとゆっくり読んだりしてしまう、そんな本です。

 

息もつかせず最後まで引っ張っていく勢いのある小説も素晴らしいけれど、グズグズとその中に居座っていたい世界を作り出せる作家ってすごいなーと思います。中毒性が高い作品なのでしょうね。


ご紹介するのは、私が過去読み終わるのが惜しかった本の一つで、名作でもあります。

 

ピアス「トムは真夜中の庭で」

言わずと知れた児童文学者フィリパ・ピアスの名作です。 

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

 

 

英語を学んでいる人はフランス語に比べると桁違いに多いと思いますが、できれば、これは英語で読んでほしいな。とてもシンプルな英語です。夏休みに毎朝一章ずつ読むとか…、私もそうしました。そして最後の方になってくると、あぁ!終わってしまう~、とスローモーションで読んだ本です。

Tom's Midnight Garden

Tom's Midnight Garden

 

 

読んでませんが、英語のコミック版もあるようです。

Tom's Midnight Garden Graphic Novel

Tom's Midnight Garden Graphic Novel

 

 

本の中に住む

本の世界にどっぷり浸かる体験は長く記憶に残ります。

高野文子さんの漫画「黄色い本」で、ある小説を読んでる間、日常生活でもその世界から抜け出せない様子が描かれていますが、私も"Tom's Midnight Garden"を読んでいる間はその世界に住んでいました。

黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)

黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)

 

  

残念ながら、フランス語ではまだ読み終わるのが惜しい本に出会ってないんです。フランス人が聞いたら気分を害しそうですが、それには理由があります。私にとってフランス語で読むことはまだ労力を要するので、読み終わると、やった!終わった。てなるからです。


早くフランス語でも「読み終わるのが惜しい本」に出会いたいと思います。



私が持っているのは挿絵付きのハードカバーです。 もう中古でしか売っていないようですが…