フランス語の積読本を読む⑵ クンデラの「不滅」
「フランス語の積読本を読む」2冊目に選んだのはクンデラのL’immortalité
冒頭のプールのシーンばかり繰り返し読んでそのままになっていた。
L’immortalitéという題名を見て買った時は、人は死なない、みたいな話かと思っていたけれど、そうではなく、死して残すもの(名声とか)の意味らしい。
読み進めるにつれ、クンデラの語りに引き込まれた。
7章に分かれていて、登場人物が章ごとに違う。
時代が違う二人が会話していたり、面食らうのだけれど
クンデラが描くとあるいはそんな歴史的シーンがあったのかも、
と勘違いしてしまう。
散りばめられている伏線も、小さなエピソードも興味深い。
フランス語が読めてよかったと思う。(チェコ語からの翻訳だけど)
最初の章 ”Le visage” 60ページが読めれば、最後まで行けるのでは。
読み終わってすぐ、最初から読み返している。
もう一度読んで、どの伏線がどこと繋がるのか確かめたい。
そう思わせる小説です。