20冊読んだ中からおすすめ!フランス語で読む小説ー中級編
ここのところまたフランス語と関係ない話ばかりになってきた。本道に戻って今日は「フランス語で小説を読む」の中級編です!
何をもってフランス語中級というかは意見が分かれるところですが、ここではmonparisの独断で
1.Delf B1レベル以上
(仏検2級ではまだ難しかった小説が語学学校のB1クラスから読めるようになった経験から)
2.フランス語の小説を5冊以上読破している
(フランス語の本を読むことにある程度慣れている)
とします。
まだ一冊も読んでないという方は初級編をご参照ください。
今日ご紹介する5冊を中級編としたのは以下いずれかの理由です。
1.文章、語彙がそこそこ難しいと感じた。
2.口語体で辞書に載ってない単語や言い回しが出てくる。
3.長い。(長いってだけで挫折しそうだから)
1. La vie devant soi / Gary Romain
これはパリの語学学校で先生が勧めてくれた本で、この中では一番読みやすいと思います。文章は平易ですが270ページほどあります。
孤児モモの一生懸命さに涙した。
La vie devant soi (Collection Folio)
- 作者: Gary Romain
- 出版社/メーカー: Gallimard
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
2.La Peste / Albert Camus
初級編でL'étrangerを読んだ人は、ぜひこの作品を読んでください。
「フランス語の小説を夢中で読む」を体験するのに一押しです。ぎっしり小さい字で270ページほどありますが、見た目ほど読むのは大変じゃないですよ。
LA Peste (Folio Series: No. 42)
- 作者: Albert Camus
- 出版社/メーカー: Gallimard
- 発売日: 1985/06/01
- メディア: マスマーケット
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
3. La Chute / Albert Camus
一人の男がアムステルダムのバーで自分の人生を語り始める。独白ってやつですね。興味あるエピソードもあるのですが、思想的な話になってくると途中から私はついていけなくなりました。
その手のテーマに興味ある人にとっては面白いのでは。
4. La Nausée / Jean-Paul Sartre
白井浩司訳「嘔吐」を長年積読本していたので、これをフランス語で読み終えた時は嬉しかったです。実存主義や不条理が理解できたか全く自信はありませんが、普通に小説として楽しめました。主人公の観察眼というか周りの物や人に向ける目線が面白かったです。そんなこと考えるん?と笑ってしまうことも。
- 作者: Jean-Paul Sartre
- 出版社/メーカー: Gallimard
- 発売日: 1972/03/07
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
5. Je voudrais que quelqu'un m'attende quelque part
/ Anna Gavalda
パリに暮らす男と女の短編集です。
個人的にはサルトルの”La Nausée”より苦戦しました。男女の機微がテーマのようです。辞書に載ってないような単語や表現を使っているところが私には難しかったのです。フランス在住でフランス人と日常生活を共にしていたりする人には簡単なのかもしれません。
Je Voudrais Que Quelqu'un M'Attende Quel (Litterature Generale)
- 作者: Anna Gavalda
- 出版社/メーカー: J'Ai Lu
- 発売日: 2001/09/01
- メディア: マスマーケット
- この商品を含むブログを見る
日本語の小説でも同じですが、興味ないものは途中で投げ出す可能性大です。ここまできたらそんな苦行はやめて、自分の好みの本をどんどん読んでってください。アマゾンで買うもよし、フランスに行った時に自分へのお土産としてまとめ買いするもよし、楽しんでください。
私の中で、永遠の上級編はマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」ですが、それをブログに書く日がはたしてくるのか…。