monparis's blog

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主にフランス語学習と読書について書いてます

フランス語で観るバレエ・ドキュメンタリー「エトワール」

パリを訪れる目的の一つがバレエ鑑賞だという方もいらっしゃるでしょう。 パリ・オペラ座は街の中心に鎮座するオペラガルニエと少し外れた場所にある広々としたオペラバスチーユの二つに分かれています。選ばれし者たちが子供の頃から訓練を受け、選抜を経て舞台に立つようになってもさらに競争は続く。その頂点にたつのがエトワール。そう、フランス語で星と名付けられているように、遠い存在なのです。そんなパリオペラ座の舞台裏をドキュメンタリー映画にしたのがこの「エトワール」です。

 

エトワール デラックス版 [DVD]

エトワール デラックス版 [DVD]

 

 

バレエにはセリフがありませんから、普通はバレエのDVDを見てもフランス語の勉強にはなりません。しかしこのDVDは違います。ダンサーたちに直撃インタヴューしてますからね。 しゃべるしゃべる。寡黙に見えたあのダンサーも、やっぱりフランス人、おしゃべり好きなのね〜。中には内気だったので…と語ってる人たちもいますが、フランスと日本の内気はレベルが違うのかも。
フランス語を学ぶ前から持ってたこのDVD、久しぶりに見て「ボショボショ」としか聞こえなかった言葉が聞き取れる喜び、大好きなダンサーの言ってることがわかるうれしさ!monparis小おどりしたいくらいです。ダンサーがよく話してる場面の 見所表を作ったので参考にしてね!

チャプター 登場ダンサー 話の内容
2.パリ・オペラ座 イレール、ジロ、ルグリ、ルリッシュ他 オペラ座のダンサーたちのインタヴュー
7.ソリストの稽古 ルテスチュ&イレール、アルボ&マルティネズ 白鳥の湖」「ジゼル」のソリストにテスマーが指導する
10.母と娘 ポントワ、ミテキ・クドー 元エトワールのポントワと娘ミテキの会話
11.孤独との闘い オレリー・デュポン、ミテキ・クドー、ルグリ、プラテル、ロモリ ダンサーが直面する孤独について語る
12.「白鳥の湖」舞台稽古 パリ・オペラ座コールドバレエ 練習しながらタイミングを打ち合わせる様子
16.第九交響曲 モーリス・ベジャール(振付師) オペラ座のダンサー達やこの作品について
17.引退 プラテル、ジロ、ロモリ プラテル引退公演後の舞台裏挨拶、他

バレエに興味がない人でも芸術を志す人の思いや孤独感などがわかって引き込まれるのではないでしょうか。ダンスとインタヴューが交互になっているので、フランス語だけ聞きたい人はちょっと不便ですが、バレエが嫌いとかじゃなかったらぜひ見てください。

見終わった後、指導者のギレーヌ・テスマーのセリフが一番心に残るかなぁ。
パリ・オペラ座"Il n'y a pas de place pour les faibles"(弱者の居場所はない)、La chose la plus precieuse, c'est le talent"(一番大切なのは才能)だと。